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●地震対策
 阪神大震災の時に、「木造の古い建物の被害が大きかった」ということが盛んに報道されました。
しかし、そこで言われる古い家には「築後30年程度の家」も含まれていました。
 
 これは、材木自体の寿命を考えた場合、非常に奇妙な指摘であることが分かります。
例えばヒノキの場合、その強度は伐採してから200〜300年くらいは緩やかに強度が上昇しつづけ、400年ほど経った時にようやくその頂点に達することが分かっています。

 木の寿命はこれ程に長い。ところが築30年の家が「古い木造」と言われたりする。
従って、耐震性を語る時、木そのものの経年劣化を云々することは意味がありません。古い木の家が倒れたといっても、それは木が古くて倒れたわけではありません。原因は他にあり、それに対する対策も今ではハッキリとしています。

【原因】
@設計や施工に問題があって、もともと耐震性が十分でなかった。
Aコンクリート基礎やアンカーなど木造部分と地面との連結部分が劣化した。
B白アリ、腐朽菌などの生物の活動によって木材が劣化した。 

【対策】
@建築基準法の趣旨を守る、地盤に一定の強度を持たせる。  
Aコンクリート基礎の強度を確保し、劣化を防止する。
B木が腐ったり、シロアリに食われたりしないようにする。

 以上の対策をしっかりとやっておけば、地震の強度が想定の範囲内にある限り、家は倒れません。けれど家は倒れなくとも被害は起こります。タンスや食器棚が倒れたり、窓ガラスが割れたり、上下水道やガスなどの配管が破れたり、基礎や壁にクラックが入ったり、瓦がずり落ちたり、
被害はさまざまです。


このページで紹介する免震システムは、このような被害さえも起さないように
する究極の地震対策です。


●シンドCUT−免震システム
 この技術は、もともと大手ゼネコンの鹿島建設が銀行のコンピューター室を免震化するために開発したものです。その後、OMソーラー協会加盟のある工務店が木造住宅にも使えるように応用技術の開発をすすめ、工夫の末出来上がったのがこのシステムです。鹿島建設はテクノウェーブという会社を作り、このシステムの販売に乗り出しています。今では積水ハウスを始め多くのハウスメーカーもこのシステムを採用するようになりました。
 
 阪神大震災の揺れを再現した実物大試験では、通常の建物と比べて揺れが5分の1程度に軽減できること、地震後約5秒で元に戻ることなどが確認されました。大地震には大きな余震がつきものですから、自動的に素早く元の状態に復元できる点は、このシステムの優れた長所だといえます。また、OMの工務店が開発に関わったためOMソーラーとの兼ね合いも問題ありません。住宅用の免震技術はほとんどが阪神大震災のあと開発がスタートしているで、後発組はシンドCUTの特許を避けて開発しなければならず、技術的に不利だといわれています。
●システムの概要
 簡単に言うと免震システムは「建物と地面を切り離して地面の揺れが建物に伝わらない」ようにするシステムです。 建物はコンクリート基礎と土台の間で切り離されます。

 コンクリート基礎は地面の側に残り、土台より上の建物は鉄骨枠に載せられて宙に浮かんで、支承と呼ばれる受け台によって支えられます。家の大きさにもよりますがたいていの場合、支承は10カ所ていど設置します。
 
 支承の上半部は鉄骨枠に緊結され、その下端にはボールベアリングが付いています。支承の下半部はコンクリート基礎に緊結された丸いお皿のようなものでベアリングの受け皿になります。

 建物の全荷重が点荷重としてベアリングの先端にかかりますから、ベアリングもそれを受ける皿も荷重で変形しないよう高硬度の特殊な金属で造られています。

 このままの状態で地震が起きると、建物は横に滑ってどこかに行ってしまうので、家の四隅にある支承のそばで鉄骨枠を油圧ダンパーで2方向から引っ張ります。このため家は最大でも25センチ以上移動することがありません。(神戸の地震でも5pくらいの移動といわれえています)

 このシステムでは地震だけでなく台風でも家が揺れて移動します。このためシステムにはロックを掛けて揺れないようにすることが出来ます。
ではロック中に地震が来たらどうするのか? 心配要りません。震度5以上になれば自動的にロックが外れて免震システムが作動しますから。

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