電車を楽しむ家


H様

 京都府亀岡市 ★2013年12月完成

理想的な土地は見つかったものの・・・

「そろそろ家が欲しいな。」という漠然とした気持ちで始まった土地探しは、2年目にようやく見つかりました。 理想的な土地は見つかったものの、当初は建てる家が「感じの良い木の家だったらいいな」となんとなく考えていたと思います。  時々、「木の家」を売りにしている有名なハウスメーカーを回り、絵に描いたような理想的なモデルハウスを見ては、 「あの土地に建てる家はこんな家だったらかっこいいのに」といわゆる、夢のマイホームで暮らすことだけを夢見ていました。 今になって考えると、驚くほど、家づくりのことについて具体的に何も考えていなかったと思います。

ある工務店の倒産

しばらくして、「木の家」を売りにしている、ある工務店が気になり始めました。モデルハウスや完成見学会に何度も行くようになり、「良い感じの家を作るな。 ここに家を建ててもらおうかな。」と思うところまで、気持ちは傾いていました。しかし、昨年9月末に頭が真っ白になる出来事が起こりました。その工務店の倒産です。 実際、倒産した日が手付金を払う日となっていて、その日が担当の建築士と会う予定日でした。 倒産する前日にはホームページが見られない状態となり、その工務店を検索すると「S工房 倒産」という文字がヒットしたのを見た時には「嘘だろう?なにかの間違い?」と開いた口が塞がりませんでした。 数日前にもオープンしたばかりのモデルハウスに行ったばかりだったので、嘘であって欲しいと思いながら、来るはずもない建築士をずっと待っていました。結局、建築士は現れず、事務所もその後、一切連絡がつかなくなりました。 翌日の新聞だったと思いますが、倒産の記事が読み、しばらく、「何を信じたらいいのか。」と立ち上がれなかった自分がいました。

住暮楽との出会い

 あの頃は「家が建てられない。また倒産したらどうしよう。」などと色々考えてはすぐに「倒産」という文字が頭に浮かぶ毎日でした。 インターネットや住宅情報誌を見ては、とにかく木の家を売りにしているハウスメーカーなどがあれば、資料請求をして、休みになれば、土地の図面を持って行っては、担当者に「この土地に家は建てられますか。」と第一声で聞いていました。 あの頃を振り返れば、ただ単に家を建てないといけないと焦っていただけだと思います。  ある日、机の上に本屋で買ってきたばかりの住宅情報誌が置いてありました。妻が読んでいたようで、何カ所かのページに付箋が貼られていました。 そのページを何気なしに開くと最初に目に入ったのは、洋介さんの笑い顔の写真(HPと同じ写真)でした。その工務店こそ、「住暮楽」です。 記事の写真を見れば、とても雰囲気のいい家でしたので、興味を持つようになり、初めてOMソーラーという言葉を聞きました。 妻も「なんか良いじゃろ。一度、話を聞きに行ってみる?」と誘ってきたのでした。       

住暮楽に決めた理由

数日後、住暮楽へ向かいました。事務所に入ると確か休日だったと思いますが、八郎さんと祐子さんは優しく私たちを迎えていただきました。 事務所に入ってすぐに「なんとアットホームなところだろうか。」と思う程、こちらの緊張感をすぐに溶かしてくれるような事務所の雰囲気だったことを覚えています。 私は早速、土地の図面を見せて、いつものように「ここに家は建てられますか。」と質問をしました。 八郎さんは「はい、できますよ。」とあっさり答えてくれましたが、正直、「そりゃ、そうだろう。」と思いながら、次の八郎さんの言葉を待っていたのです。 すると他の施工会社と同じように「予算は?」とお金の話をするのかなと思っていたのですが、八郎さんは家づくりのこだわりを話し始めたのでした。正直、驚きました。 それどころか八郎さんに「どんな暮らしを考えている?」と質問されたことに何も答えられない自分に気づかされたのでした。 それまで、とにかく家を建てることにしか眼中になく、「どんな家にしますか」という質問をされたら、「部屋はいくつで、吹き抜けがあって、広いリビング。」 とある程度は答えられたと思いますが、家を建てた後の暮らしまでは、正直、その時までは何も考えていませんでした。初めて行った事務所で、 「こんな熱く家づくりについて語り、プライドを持っている人はいないな。この人を信用してみようか。」と思いながら、八郎ワールドにどんどん引き込まれていったのでした。 数日後、洋介さんの家にもお邪魔させてもらい、生活感たっぷりの他人さんの家に長居させてもらいました。 本当に居心地がよかったです。さらに2軒のOB訪問をさせてもらったのですが、そこでも「住暮楽のよさ」を知ることができました。 それはOBの皆さんが、「クラさん」「祐子さん」「洋介さん」と気軽に呼んでいたことです。なんと家族ぐるみで接しているのだろうかと驚きましたし、皆さんが「今後、薪ストーブを入れようと思って。」 「次はここをこうしようと思って。」と家族の生活スタイルに合わせて、どんどん家を変化させていっている話を聞くと誰もが自分の家に愛着を持って 、大事にされておられることがわかりました。家を建て終えたOBさんが自分の家に愛着を持つことが一番大事なことですし、そんなOBさんを何年経っても大事にされておられる会社はすばらしいと思いました。OB訪問を終える頃には、「住暮楽さんに是非、建ててもらいたい。」と決断していました。

生活スタイルが図面に・・・

OB訪問後、妻と家づくりについて真剣に考えるようになりました。お互いに意見を出し合い、「この部屋ではどんな暮らしにする?」という風に考え始めたのでした。結局、色々と考えた末に行きついたところは、 ・どこにいても家族の気配が感じられるような間取りにしたい でした。数日後、初めて高田さんとの打ち合わせに臨みましたが、これまた、驚かされました。理想なことばかり言う私たちを「ピシャ!」と抑えつつも、 「これはどうでしょう?」と目の前でスラスラと私たちの思いを図面化してくださいました。 それにしても、息子が好きな電車を思い存分見えるようにと「SHIP」を中二階にするとは・・・恐れ入りました。

楽しみのはずの壁塗りが・・・

木工事が終わり、ようやく自分たちで養生と壁塗りをする工程がやってきました。 だんだん養生作業をするうちに自分の家に対して愛着を持つようになっていくのがわかりました。そして、いよいよ楽しみにしていた壁塗りの日がやってきたのでした。 峠さん以外にも洋介さんも加わって頂き、初めての壁塗りを経験しました。妻は上手に塗っていたのですが、私はなかなかコツがつかめず、悪戦苦闘でした。 しかし、初めて壁塗りをした日の晩に妻が体調を崩し、長期入院することになってしました。 もちろん壁塗りが原因ではありませんが・・・壁塗り作業は当分の間、ストップとなってしまいました。 その後、八郎さんまで壁塗りをされたことを聞き、スタッフの皆様にはご迷惑をお掛けしてしまいました。誠に申し訳ございませんでした。

完成に近づいて

まもなく外構工事に入るところまで来ました。今は完成後にここで暮らすことを想像するだけで思わずニヤっとしてしまう程、楽しみにしています。 これまで色々と注文やこだわりばかりを言って、本当に申し訳ありません。 まだまだ住暮楽さんにはご迷惑をお掛けすると思いますが、今後も長いお付き合いをよろしくお願いします。

 (すみくらつうしん 2013年12月号より、転載)