吹き抜けにすべり棒のある家


A様

 滋賀県甲賀市 ★2014年8月完成

家をつくろうとしたきっかけ

「社宅の退出期限まであと一年半」これが重い腰を上げた理由です。 めんどくさがりの性格のため、これまで漠然と家を建てなあかんなと思ってはいたものの、具体的にどこにどんな家を建てようかと考えたり、行動に移したりすることはできませんでした。ただ、いつか家を建てるなら床や壁が自然素材で木の家がいいなと思っていました

土地探しと工務店探し

  自然が好きで山が見える家がいい私と、虫が嫌いで都会が好きな妻。 とりあえず現在住んでいて職場もある京都市内で探そうと、インターネットや雑誌で土地情報を集めました。 しかし、話には聞いていましたが、京都市内の土地の高いこと高いこと。そんなに大きな家を建てるつもりもありませんでしたし、希望する条件を緩めても手が届きそうにありませんでした。 そうしてなかなかいい土地に出会うことができない状況が、半年ほど続きました。 同時に工務店も探していたのですが・・・『木の家 京都』皆さんと同じ、このお決まりのワードをパソコンに入力し検索することで住暮楽と出会ったのです。 構造見学会、住まい教室で社長のお話を聞くうちに、「パッシブ」、「セルロースファイバー」、「OMソーラー」といった言葉に私は洗脳されました。 そして、滋賀県での完成見学会にお邪魔させていただくと、広い土地に琵琶湖と比良山が眺められる素敵なうちではありませんか。 頑なに京都市内を希望していた妻も、湖と山には興味はないけれど滋賀県も選択肢にと心が揺れ始めました。  滋賀に範囲を広げてからもなかなかいい土地は見つからず、いいかなと迷った土地も先を越され、建築を始めないと間に合わないと焦り出したところで、一度は条件が合わないとスルーした土地が意外にも素敵に思えました。 すぐに社長に見ていただきお墨付きをもらって、今度は先を越されまいとすぐに購入を決断しました。

住暮楽を選んだわけ

 私たちは、住暮楽以外に工務店二社を候補として、設計までしてもらいました。どの工務店の設計図も魅力的でしたが、いろいろと悩んだ結果、相性が一番合うと確信した住暮楽に建ててもらうことを決めました。 住暮楽は、「雑誌の切り抜きを持ってきていただければ、どんな家でも作ります!」といった何のこだわりもない見せかけの顧客志向の家作りではなく、芯の通ったポリシーと、しっかりとした技術による家づくりをする工務店だと思います。 そして、何よりスタッフの皆さんの人柄に魅かれた部分が大きいです。 最初は、私たちの希望を言っても、「そんなんダメです。うちはこうするんです。」と、否定されるのではないかとビビるほど、家づくりのこだわりを持った社長。 (もちろんそんな否定されるようなことはありませんでしたよ。)「大丈夫でしょう。なんとかなるでしょう。」という言葉を信じました。 打ち合わせの度に、1歳になる息子の面倒を見ていただいた祐子さんや上野さん、スタッフの皆さん。息子は、いつしか住暮楽の事務所へ伺うと、玄関に入るや否や奥の居住部分まで我が物顔で歩いて行くほど馴染んでしまいました。 動き回る息子を気にせずに、打ち合わせに集中できる環境を作っていただけたことも、住暮楽を選んだ大きな理由の一つでした。

三次元でイメージできない妻に、きちんと理解するまで丁寧に説明して下さった設計の高田さん。私たちのアイデアも柔軟に取り入れてくれました。 年齢も近く、初対面でもとても話しやすい雰囲気を持った洋介さん。ときどきその笑顔の裏には・・・?なんて疑ってしまうこともありますが(笑)、いつも優しく、ダメなことはダメと言ってくれ頼りになります。 現場では森さんにお世話になりました。若いながらもてきぱきと頼もしい人です。  私たちの家を作っていただいた大工の棟梁は、残念ながらなかなかお話しできなかったのですが、寡黙な感じと筋の通った太い腕で、「THE職人さん」の渋い雰囲気を醸し出していました。  今回住暮楽で湯布珪藻土を初めて導入するということで、販売代理店の方に広島から教えに来ていただきました。塗り方などを教えていただく中で、住暮楽の大工さんの下処理を絶賛されていました。「非常に丁寧な仕事をされていて、湯布珪藻土を導入される他の工務店さんの見本となってほしい。」「住暮楽は本当に住む人のことを考えた工務店ですね。」ということをしきりに言っておられました。こうした同業者からいい家、いい工務店と言われて、なんだか自分が褒められているような、こそばい感じになりました。 また、OB施主が住暮楽の一員になっていたり、人が足りないということで見学会のスタッフになっていたり(しかも私の同じ職場の大先輩)、そういったところからも、実際に家を建てた人が自信を持って勧められる良い家であることが分かります。 そして、よその工務店にはない温かさを感じます。

家作りについて

断熱や調湿、風通しなど、どちらかというと見えない部分の機能性にこだわる私と、そんな見えないところよりも見た目や生活のしやすさにこだわる妻。 土地から建物にまで求めることがまったく異なる二人でしたので、「OM高いし、いらんのちゃうん?」「タイルなんてどんなんでもええやん。」と、牽制の連続でした。 特に、外壁のガルバリウムの色や、洗面所のタイル、外構など、好みの違う私たちはお互いの意見を尊重し合い(?)迷いに迷いました。今年の春から夏にかけて、OBさんの家の前を黒のあやしい車が通ったかと思いますが、すみませんたぶん私たちです。皆さんの家を参考にさせていただきました。そして期限ぎりぎりまで迷って納得のいく選択ができたと思います。上野さん、洋介さん、待っていただいてありがとうございました。  壁塗りは、大阪に住む私の父親にも手伝ってもらいました。計四日間、大阪から下道で片道三時間もかけて通ってもらい結構な重労働だったと思います。何十年かぶりの親子の共同作業は、大した会話をするでもなく黙々と進められましたが、私自身のとてもいい思い出となりました。 雷が鳴る嵐の中塗った珪藻土は、暗くて濃淡が分からず、後日乾いてから見るとムラムラでショックを受けてしまいました。こりゃ見学会できへんな〜と思いました。 しかし、「汚してなんぼです。」と、販売代理店の方が湯布珪藻土の良さを熱く語っていたのを思い出し、まあいっかと開き直っています。

終わりに

最初に住暮楽と出会ったときは、まだハイハイもできなかった息子が、今では走り回って「ちゅうちゅうちゃ(救急車)」とか、「どうじょ(どうぞ)」と言っています。 長かった家づくりもあと少しで完成という時期になりました。あっという間でしたがとても濃密な一年半でした。 家をつくるにあたり、私たち二人が共通して大事にしたいと思ったことは、『家族が健康で仲良く明るく暮らせる家』です。 家という建物に、どこまで家族が仲良く暮らすことへの責任を負わすねんという問題もありますが、大切なことは、これから住暮楽に建てていただいたこの家で私たちがどんな生活を送ることができるかだと思います。十年後、二十年後・・・どんな家になっているか、どんな家族になっているか、成長が楽しみです。

(すみくらつうしん 2014年8月号より、転載)